老人と海〜明石カンカン
世間一般は仕事だが、旧態依然な弊社は送り盆という事で、もう一日お休みを賜わったのかも知れません。1時間ほどドライブして明石の料理屋さんへ行きました。明石カンカンさんです。木・金・土の週三営業、おまかせコースのみ、明石の昼網の廉価な魚のみと言うとにかく凄い自信。一度この目で確かめたかった。
道に明るくない場所。駐車場に迷う。すいません少し予約時間から遅れます。と電話を入れると店の前に立っていらっしゃってわ恐縮です、明石のヘミングウェイ。わちゃわちゃしながら到着。
さてさて小蛸煮付。イイダコは身が落ちるからオスしか使わないんや、と大大将。初っ端から軽快なジャブです。煮過ぎず、固すぎず、で味はしみてて濃すぎない佳い味わいです。瓶ビールごきゅごきゅ。
茄子と厚揚げ海老だし炊き合わせ。調味料不使用!だそうですが、確かに海老だけで十分なお味ですね。肉は使いません。野菜は少しと書いてありましたが、どっしりしたお茄子でした。ここで雪彦山「凛」味わい深い竹徳利、竹猪口でご提供。
からりからりと大大将何かを揚げ始めました。それをおかみさんが何かにくぐらせたハゼの南蛮漬。昔はバカにしてたんやけど…て大大将の一言もイイ。ワタスはベラよりもこっちのがずっと好き。小骨もサクサクやし。
さてお造り三種。ツバス特に旨いわあ。久しぶりやなこんな味あるヤツは。蛸も穴子も濃厚。どことは言わないけど昨日食べた蛸は水っぽかったしなあ。聞けばたまり醤油やないさうで、何も入れてない醤油のが一番高かったわ!と快活に笑う大大将。
鱧でなく煮穴子!シブいね大将念力出すかあ!インゲン豆っつうチョイスもシブ過ぎます。これも清酒が宮尾すすむと日本の社長。口賤しいワタスはもうちょい、いただけそうな腹具合でしたが、、、
巨大おにぎりとお味噌汁、香の物で〆。
あまりに優しいお味が続いた果てにおにぎりの塩気がじわりじわりとやってきますわ。米は甘く海苔はしっとり。味噌汁は、何と穴子の頭で出汁をとるという徹底した食材主義!煮麺なんか入れたら最高やろうなあ…
さて。腰を据えて呑む事もやろうと思えば出来るんでしょうが何だかそれも不粋ですな。フェリー乗り場近いしココに泊まれたら最高なんですが、、、昼網の内容でお品は変わると言うので、間を空けずにまた寄せてもらいたい名店でありました。はい。