栗坂良と馬と酒と麺と

馬れてすいません…

エル・三都物語 其の四

3日開催の約30Rを消化して、ラスト4Rまでは五分の星に持ち込んだものの敗戦最終日佐渡島に渡る夢潰えました。それに鮨屋かつみさんに「佐渡は広いから泊まらないと勿体無いですよ」って言われたら何か納得しちまいまして。改めて来よう。

 

で、最終日は途中下車がてら朝、昼とラーメン喰らって帰えろうか。と比較的早くチェックアウトして、新潟市中央市場を目指す。朝からするするいけるマグロラーメンなら初老期にもうってつけやろうとタカを括ったんですよ。

 

f:id:kurisakaryo:20190502210702j:plain

f:id:kurisakaryo:20190502210735j:plain

ただねえ。バスもねえ、バスもねえ、で片道2キロを蛇男の如く執着心で踏破するもコレ。そしてまた2キロの道程を歩み始めるワタスここにきてリサーチ不足を露呈。こうなったら見渡す限り田園の亀田駅周辺で意地でもラーメン食う太郎。。。

 

ならあるにはあったが、今度は片道3キロという!おとなしく駅チカの店を探しても良い昼時が近づいてたんですが、もおココは男の、男山根の意地としか言えない理由で3キロを歩む。

 

f:id:kurisakaryo:20190502210835j:plain

 

ああ。ここだ。ここが音にきくラーメン工房まるしん。さっき知ったとこやけど。開店後10分過ぎで30席ほどがほぼ満席、なんとか食券買って滑り込みセエフです。3時間しか開けてないって。観光っぽいのワタスだけね。それはなんか嬉しい。

 

f:id:kurisakaryo:20190502210908j:plain

 

瀞みの絡みと山椒の辛味。豆腐の食感と食間の木耳。

腹パンなのに瓶ビールを二本空けてしまうギルティー

動けない程の満腹感と多幸感と疲労感の中、片脚のラッツオは店をあとにしたのでした。

 

エル・三都物語 其の参

郵便配達は二度ベルを鳴らすて映画があったけど、新潟では東スポは朝に届く。ので専門紙優馬を購入して、真夜中にこそこそ予想仕込んでから競馬場へ向かう。新潟駅南口には既にバス大行列で、ああ結局3日共フル参戦叶わず。多分吉だけど。

 

f:id:kurisakaryo:20190502150426j:plain


さすがに、非開催日の昨日より早々に人がわいております。

新潟競馬場って何というか平べったい造りで直線を目で追いやすくていいねえ。さて駆けつけ馬券も豆当たり、

 

f:id:kurisakaryo:20190502150602j:plain

 

縁起がエエので一杯飲りますか。

おいしいねえ。新潟の立ち食いそば。麺が心なしかへぎそばっぽい。しゃっきりぽんと口の中で踊るわ!。

 

土日は全くパドックを見てなかったので、今日はマジメに取り組んだら結構微勝が積み重なり、昼過ぎには三日間の収支がトントンに。いいじゃないかワタス。ところが、

 

f:id:kurisakaryo:20190502150749j:plain

 

最後のオチが階段オチ!銀ちゃん!!!コレがコレでーとか言う相手も居ないので犬死。ケチらずボックス買いしてりゃあ新幹線代の考えもケチくさいのでさっさとひける。

 

f:id:kurisakaryo:20190502150927j:plain

f:id:kurisakaryo:20190502151024j:plain

f:id:kurisakaryo:20190502151052j:plain

f:id:kurisakaryo:20190502151134j:plain



新潟に来たらば皆勤のお鮨屋さんに行き。麒麟山と蟹味噌豆腐で邪念はリセッシュ。
ウチの干瓢巻、サビ効かせてんだけど入れます?っていいなコレ。時季の佐渡鮪も食べれてご満悦。

 

f:id:kurisakaryo:20190502151221j:plain

 

本当はスナッカーズに雪崩式シュタイナーイツを目論んでたもののおコメ不足五年前から気にしてた節系中華そばで潔く。細麺バリカタって博多豚骨の専売特許やない、

シンプルに刺さるお味でした。寝るう。

 

エル・三都物語 其の弐

明朝も弾丸スケジュールなワタスは、品川発の始発に乗り東京から新潟駅を目指す。上越新幹線は完全禁煙な為、競馬予想も捗らない事は分かってたので、前々日には大体決めとりました。多少は初老らしき智慧もあるんやでえ。ところが、

 

 

報道でご存知だろけど、越後湯沢付近のトンネルで突如停電、停止。おーまいっちんぐ40分ほど空調も止まった事よりも、隣席のこまっしゃくれた小2のクソガキちゃんが不愉快で。何しろかわいくなかったなあの子は。と越後湯沢でタバコを燻らせぼんやりと。

 

f:id:kurisakaryo:20190502025719j:plain

 

慌てて負けに行っても仕方ない。新潟に着いてバスセンターで有名なカレー食べる。まあ黄色い。まさにマルちゃん黄色い豚カレーだ。豚コマは少なめも、豚骨スープベースだというから旨味凄え。懐かし系と侮るなかれ、これぞ真性の名物也。

 

f:id:kurisakaryo:20190502025810j:plain

 

競馬場にやうやう到着もその日は開催なしの為、日がな京都競馬に興じる。収支は一進一退も、なかなかクリーンヒットが出ない。あんまり早くに買い目を決め打ちするとかくこういう状況に陥りやすい。はい言うてることさっきと違いますね。

 

 

実際、天皇賞もユーキャンスマイルに過剰な伸び代を求め過ぎて敗戦…明日の予想は明朝にやる事にして、さっさと古町に帰って晩酌しようと切り替える。ところがあてにしてた名店「五郎」開店時間ピッタリに行ったものの予約で完売。とほ。

 

 

呑み食いでもリズムがつくれない。ならば新規開拓。釣り人の店主がやってますって軒先の黒板に書いてある。これ釣り自慢とか延々やられたらやだなーとも思ったが、好奇が勝り入店。

 

f:id:kurisakaryo:20190502025859j:plain

f:id:kurisakaryo:20190502025952j:plain

舟ベタは夏競馬の頃には見かけなかったが、本当においしい。

城下カレイとかよりうまいんじゃなかろか。刺身でもっと食わせろとか実際なかなかないもの。あとはサクラマス。これは鮭よりお上品だな。結局釣り話も聞きましょう。楽しかった。

 

f:id:kurisakaryo:20190502030035j:plain

 

でもって、宿屋近くの路地に見つけてた白味噌ラーメンで〆。

もうちょっと夜の警らを続けたかったけど、馬のお勉強も明朝やらなくちゃあなって事で早仕舞いです。

 

 

 

 

エル・三都物語 其の壱

久しぶりに旅。股旅もの。繁忙期の最中、福島行をやむなく断念したワタス。機運は高まっておりました。

まあ機運ってワタスのさじ加減ひとつなんですけど。

 

東京、京都、新潟の三日開催を両の眼に焼き付けようが当初のプラン。ただ、京都ー新潟間のアクセスが案外。これだと時間と銭と体力が見合わない。東京、新潟の二場でプランを練る練る練るね。♪テーッテッテレー

 

始発近い新神戸発の新幹線。

地方の田舎っぺ大三郎にとっては、東京の鉄道網は恐怖の対象(大将)酒も飲まず、品川から新宿から府中の乗継ぎばかりを気にかける。まずは腹拵えだす。

 

朝の新宿思い出横丁。演歌の司会者か!

まあ夜の澱の溜まった空気感はやはり無く、涼風が路地道を吹き抜けてくる。ほぼほぼ店を閉ざした中、温かい出汁の匂いがワタスをどこからか導いてくれました。

 

f:id:kurisakaryo:20190501183027j:plain


 

バッファローA氏が、僕の物ですよお!と絶叫した「かめや」であります。玉ねぎだらけのかき揚げと温玉効果か関東ソバにしては塩気控えめ三浦マイルド案外ワタスのようなおのぼりさんが多いのか、ほぼ皆卵天ソバを啜ってました。

 

この後矢継早に新宿駅のめざし弁当(ハチミツ二郎氏激賞)を探したものの駅ナカか駅ソトかでオロロンデロデロバア。先着のご友人も待っている。慌てて(てかずっと慌ててる)京王線に飛び乗り、一路府中へ。

 

相変わらず、府中競馬場はショッピングモールの如き広大さ。

一方で、改札側のオンザストリートの予想屋のオッチャンも堂々出展中のケイオス。気圧されたか、メインも①②の白帽を取り違え糠喜び品川にすごすご帰ります。

 

品川大井町下戸の井の頭五郎氏が、ふらふらっと入ったのがここだったはず。だるまや!全編いわし!いわし!いわし!

 

f:id:kurisakaryo:20190501183124j:plain


 

 

イワシ味噌山椒、お刺身、タタミイワシ、つくね焼、七味&カレー焼。サッポロビールが進みました。

競馬の首尾は氷の微勝なのにねえ、、、  つづく

 

 

 

 

 

 

 

築地生まれのキャプテン・ビーフハート

f:id:kurisakaryo:20181011185357p:plain

吉野家の新しい食べ方を日々考えている。

おそらくワタスは月に一回か二回ぐらいのペースで吉野家に行っている。年18回と考えると、定職に就いて以来かれこれ400杯ぐらいは食べてる訳だ。ヘビーユーザーの人からしたら全然大した事ない数字だろうが、なにしろワタスは明るい照明を煌々と照らす全国展開な飲食店が元来好きではない。暗くて狭ーいところが大好きな竹野内豊の如く、暗がりや路地裏に活路を見いだしてきたようなそういう癖がある。おじちゃんとおばちゃんが小商いしてる店が断然美味そうだし、お金も気持ちよく払えるような気がするし。

それでも吉野家に行く理由と言うのは単純に口に合うという事だけではどうもない。薄切りの牛肉と玉ねぎをタレで煮込んだだけの汁かけぶっかけ飯。何しろ早い安いうまいをこれ以上体現している食べ物は他になく、またそこらのうどん屋や食堂で提供される牛丼と吉牛は全く異なる食べ物である事は強調したい。多分吉野家の方があまり良い肉は使ってない。なのに前者には不思議とあまり魅力は正直感じない。清貧の極北、と言ったモノが吉野家にはやはりある。

でやっと本題に戻るのですが、食べ方も今まで紆余曲折ありました。七味を振り、紅生姜を添え、溶き卵をかけ回して、その組み合わせを足し引きしたり、あえて何も手を加えずとそれこそ何十周のやりとりを経てきたように思う。そしてワタスなりの答えが一つ出ました。

牛丼あたまの大盛りと卵を発注。次に牛丼の肉を丼の横に退かせて、卵をご飯にかけ混ぜて卵かけごはんを作る。ご飯と玉子を一体化させる事が肝要。徐に傍の牛肉に七味を大目に振ったのち、卵かけごはんの下に滑りこませる。これは肉が冷めるのを防ぐ為。上から紅生姜を思いっきり載せる。紅生姜の旨さも吉野家が他店を圧倒しているとワタスは思う。コレ等をもうかっ込んで頬張る。かっ込んでは頬張る。

f:id:kurisakaryo:20181011185509j:plain

多少手間だが、全てが相俟っててワタスは最高だ。セッティングに50秒、実食に120秒、紅生姜投入後はメシが冷めてしまうので混ぜないがポイントでやす。胃袋に気持ちのヨユーがある時に良ければお試しあれ。

ぎょうざとビールのラブゲーム

f:id:kurisakaryo:20180905190342j:plain

中華の三種の神器と言えば、ラーメン、チャーハン、餃子なワタス。中でも廉価で酒のアテになるという点でワタスん中では餃子の頻度はそりゃあ高い。

f:id:kurisakaryo:20180905190424j:plain

多分生まれて初めて食べた餃子は母の手作りギョウザであった筈だが、アレもいざ自分で拵えるとなかなかに手間がかかる。AJINOMOTOや王将の餃子、確かに良くできてるし、むしろそれらが食いたい夜もある。。。

f:id:kurisakaryo:20180905190900j:plain

ですが、本日は町中華。小ちゃいテレビでナイターなんか観ながら、キリンラガーを惜しみつつ飲りながら餃子が焼けるを待つ。そういう回です。

f:id:kurisakaryo:20180905191113j:plain f:id:kurisakaryo:20180905191146j:plain

まず思い浮かんだのが、はとや(福原柳筋)。

火鍋で有名ですが、オプション的に一品数点ありまして、中でもココの餃子は出色の肉肉しさ。いい意味で野菜を感じない、ビール大瓶の悪友。

f:id:kurisakaryo:20180905191234j:plain f:id:kurisakaryo:20180905191628j:plain

夫婦ぎょうざ(新開地本通)。

半円状が正道ストレートとするなら、ココのはツーシームな形状というか…いや別に手元で動く餃子とかではないですが。注文を聞いてから生地を延ばす手打ち餃子。焼き小籠包なそれにニンニクだれはマスト!

f:id:kurisakaryo:20180905191358j:plain f:id:kurisakaryo:20180905191432j:plain

梅春園(三ノ宮生田ロード東)

台湾料理店。台湾風なのか雲呑にみえる餃子。皮のもちパリ感は唯一無二!多少割高だがあっさりで物足りなくない至福の口福を貴女に…

f:id:kurisakaryo:20180905211546j:plain f:id:kurisakaryo:20180905213943j:plain 淡水軒(元町高架下)

焼きも旨いがココは絶対水餃子イッて欲しいです。 プリ皮→大葉→プリ海老の順番で攻め込まれます。ご主人は類い稀な朴訥な御仁ですが、安心したまえ皆にそうだから。因みにラーメンもかなり丁寧なお味です。

f:id:kurisakaryo:20180905212242j:plain f:id:kurisakaryo:20180905212307j:plain 元祖ぎょうざ苑(元町南京町

焼、水、揚、スープの大四喜な重鎮。 ただ特筆は塩だけで食べる揚げ餃子。ピロシキやカレーパンでビールを飲もうとしてもそう飲めるものではない。そんな子どもっぽい酔いどれは迷わずゆけよ!道!

…と雑多に列挙してみましたが、まーだまだまーだある筈です。個人的に餃子は遠くにありて…ではなく近くにあってパッと食べて長居しないのが良いような。ついでがあったらこの中のどこかに行ってもらえたら幸いでございやす。へい。

老人と海〜明石カンカン

世間一般は仕事だが、旧態依然な弊社は送り盆という事で、もう一日お休みを賜わったのかも知れません。1時間ほどドライブして明石の料理屋さんへ行きました。明石カンカンさんです。木・金・土の週三営業、おまかせコースのみ、明石の昼網の廉価な魚のみと言うとにかく凄い自信。一度この目で確かめたかった。


道に明るくない場所。駐車場に迷う。すいません少し予約時間から遅れます。と電話を入れると店の前に立っていらっしゃってわ恐縮です、明石のヘミングウェイ。わちゃわちゃしながら到着。



f:id:kurisakaryo:20180817200059j:plain

さてさて小蛸煮付。イイダコは身が落ちるからオスしか使わないんや、と大大将。初っ端から軽快なジャブです。煮過ぎず、固すぎず、で味はしみてて濃すぎない佳い味わいです。瓶ビールごきゅごきゅ。


f:id:kurisakaryo:20180817200126j:plain

茄子と厚揚げ海老だし炊き合わせ。調味料不使用!だそうですが、確かに海老だけで十分なお味ですね。肉は使いません。野菜は少しと書いてありましたが、どっしりしたお茄子でした。ここで雪彦山「凛」味わい深い竹徳利、竹猪口でご提供。


f:id:kurisakaryo:20180817200210j:plain

からりからりと大大将何かを揚げ始めました。それをおかみさんが何かにくぐらせたハゼの南蛮漬。昔はバカにしてたんやけどて大大将の一言もイイ。ワタスはベラよりもこっちのがずっと好き。小骨もサクサクやし。


f:id:kurisakaryo:20180817200249j:plain

さてお造り三種。ツバス特に旨いわあ。久しぶりやなこんな味あるヤツは。蛸も穴子も濃厚。どことは言わないけど昨日食べた蛸は水っぽかったしなあ。聞けばたまり醤油やないさうで、何も入れてない醤油のが一番高かったわ!と快活に笑う大大将。


f:id:kurisakaryo:20180817200321j:plain

鱧でなく煮穴子!シブいね大将念力出すかあ!インゲン豆っつうチョイスもシブ過ぎます。これも清酒宮尾すすむと日本の社長。口賤しいワタスはもうちょい、いただけそうな腹具合でしたが、、、


f:id:kurisakaryo:20180817200409j:plainf:id:kurisakaryo:20180817200444j:plain

巨大おにぎりとお味噌汁、香の物で〆。

あまりに優しいお味が続いた果てにおにぎりの塩気がじわりじわりとやってきますわ。米は甘く海苔はしっとり。味噌汁は、何と穴子の頭で出汁をとるという徹底した食材主義!煮麺なんか入れたら最高やろうなあ


f:id:kurisakaryo:20180817200519j:plain

さて。腰を据えて呑む事もやろうと思えば出来るんでしょうが何だかそれも不粋ですな。フェリー乗り場近いしココに泊まれたら最高なんですが、、、昼網の内容でお品は変わると言うので、間を空けずにまた寄せてもらいたい名店でありました。はい。